西河原地区「昔の暮らし聞き取り学習」の授業にお邪魔しました

 西河原小学校3年生45名の子どもたちと福祉委員さん・ローユー会・永寿会・マスターズの会員さん30名が10個のグループに分かれ、小学生が昔の暮らしについて質問し、大人がそれに答えるという内容で、11月16日(水)、「昔の聞き取り学習」の授業が行われました。(ローユー会:老人会、永寿会:老人会、マスターズ:同じマンションに住む男性有志で構成するグループ)
 

 
 最初の自己紹介では、子どもはもちろん、大人も大変緊張していましたが、まずは折り紙でも・・・と、「えんぴつ」づくりに挑戦。「どうやって折るの。教えて〜。」「これはね。こうやってね。」と一緒に折り紙に熱中しているうちにすぐに打ち解け、お互いが笑顔になってきました。
 
 孫とおじいちゃん、おばあちゃんの会話のような温かい雰囲気の中で、次はいよいよ昔の暮らしについての質問です。

 
 「学校では給食がなかったので、お弁当を持っていったよ。」「どんなお弁当?」「日の丸弁当やで。知ってるか。ご飯に梅干が一個入ってるだけや。」「え〜っ、そんなんお腹すく〜。」といった食事の話から、「昔は兄弟が多くて、みんなお下がりを着てたんやで。穴あいたら、繕ってもらって・・・。みんな、靴下に穴あいたら、どうする?」「捨てる!」・・・そんな衣服の話まで盛りだくさん。
 
 また、「ご飯はかまどで焚いたんやで。」と聞いても、生まれたときから電気釜のお世話になっていた小学生は“目がきょとん???”。「昔の家の屋根は瓦じゃなくて、かやぶきやったんやで。」「かやぶきって?」「えっとなぁ、かやぶきってなぁ・・・。」今はないものを言葉で説明するのは至難の業です。
 
 「来年は家から昔の写真を持ってきて、みんなに見せながら説明しようかな。」
 
 小学生の真剣なまなざしに、大人たちも何とか昔の暮らしをきちんと伝えなければ、と早くも来年に向けていろいろと考えておられます。

 
 いろいろな話を聞いた子どもたちは、自分達の何不自由ない暮らしと昔の慎ましやかな暮らしを比べて、何を感じたのでしょうか。

 日本人がこれまで歩んできた歴史について、生の言葉で聞くという体験は、日本の文化を愛し、日本人に生まれたことを誇りに思うことにつながると思います。そういった意味でも、今日のような授業は、日本の将来を担っていく子どもたちにとって、かけがえのない財産となることだと思います。
 
 来年も子どもたちの、キラキラした瞳と出会えることを楽しみにしています。







                                                                   (職員O)