「気になった」からと社協に連絡をいただきましたので…

社協事務局の始業時間を少し過ぎた午前9時30分頃
一本の電話が事務局にありました。

通りすがりで、お年寄りが倒れるところに遭遇し、
心配で救急車も呼んだのですが、本人は
「大丈夫。大丈夫。」
と言って救急車の乗車を拒否して自宅に戻られました。
心配だったので後ろから見ていたのですが、
自宅まで戻っては来ましたが鍵が開けられないのか
玄関のドアの前でうずくまっているみたいなんです。
高齢で一人暮らしのよう。
医者にもかかっていないとも言っていました。
誰も関わっていないとしたら凄く心配です。
どうしましょうか。

この様な内容をお聞きしましたので、
「まずは部屋に入れるように手伝ってあげて下さい。
それとお名前と住所を聞いてもらえますか。」
とお願いしました。

お名前と住所がわかったので、
直ぐに住所地担当の茨木市地域包括支援センター葦原に連絡をとり
相談員と看護師で訪問をしてもらいました。

転倒した様子で多少外傷もありましたが、絆創膏程度でOK。
その他に気分が悪かったりの症状がないか等も聴いたのですが
本人はいたって元気。
「かかりつけの医者もいるので大丈夫です」とのこと。
現状はしっかりされているし、医者にもご自分で行かれるとのことなので
一旦は失礼させていただきました。

介護保険サービス等は何も使っておられないとのことですが
高齢でもありますので
地域包括支援センターの方で、二次予防(介護の)事業の対象者として
これからも見守っていきますとのことでした。

この様に、地域包括支援センターが直ぐに動いてくれた事も
非常にありがたかったのですが
それにも増して、「気になって…」というこの気持ちと
「どこかに連絡しないと…」と社協に電話してくれたその行動が…

地域の方々がこうやって周りに目をやり
気になれば、声や手を差し伸べる。
それだけでなく、以後のことも考えて
次の所へ繋いで(連絡して)くれる。
こういった想いや行動がこれからの地域を支えるのでしょう。

地域福祉の推進を行っている我々社協としても
本当に心強い事です。

これからも多くの皆さんにご協力をいただき
みんなが気にしてみんなが支援の声や手を差し伸べられる
そんな地域作りを目指していきますので
よろしくお願いいたします。

職員 H